夜顔


絵 41.7KB



白き肌さす朱が色誘ひ、光弾きなびく髪が潤ひ与ふ水の如し。
月光織り込みけむ衣まとひし君、透明度増し硝子細工の如し。
嗚呼、誰が名付けけむ「夕顔の君」。
彼の花に勝るとも劣らぬその気色(けしき)覚ゆ。

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画材:A4サイズ強アルシェ水彩紙、ペン(新ペン先)、透明水彩


大変遅くなりましたが、現サイトの前身である「咲維亜的感性」にて7,777hitsを踏まれたヤヤティ様にリクエストを頂き制作した物でございます。
「夜顔(夕顔)からイメージする人物」という事で、このような形に。
夕顔はウリ科の物でツルのある植物ですが、こちらは区別する為に夜顔とも呼ばれるようになった、ヒルガオ科の夜に咲く白い朝顔の様な花の方です。
その為、全体的に白っぽいイメージと、背景は夜を思わせる群青を、というのはリクエスト頂いた時点で、固まっていました。
パッと見た感じ主張の強くない花なので、丸みを感じさせながらも繊細な体格で、じんわりと伝わってくる美しさを表現してみたつもりです。
男性でも考えてみましたが、女性の方がシックリきたので、このような形に。

2004年9月16日完成



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