画材:B2水張りパネル(画用紙)、鉛筆、透明水彩 とあるコンテストのために制作しました。 相変わらずの崖っぷち制作で、結果もま〜〜〜ったく奮わなかったんですが。 本人としては、描けたこと自体が、凄く満足です。 内容もあまりコンテスト向けではなかったんです、多分。 だから落選だろうが何だろうが、珍しく思ったよりも凹むことはなく、絵の想いが早く成仏できるように祈りつつ、展示をそそくさとするのみです。 環境が一変して、精神的にも大変な同僚の話をこまめに聞いていた時期で、次の元気のために今は休息をとることも大事なんだよ…と言う、ある意味穏やかな気持ちから生まれた物です。 世界観は凄くわかりにくいのがいけないと思うんですが、右後ろの羽根形っぽいコンクリートは、天使像が沈んだ慣れの果て。 天使が理想像の一つの具象として。 理想ばかり追い求めると疲れます。 疲れ果てて、壊れてるので、ヒビが入ってます。 壊れた中から再生が始まる感じにしたくて。 今は潤いの中で鋭気を養う女性ですが、ゆくゆくは羽ばたこうと、手を羽ばたきの形にしている。 今はまだ休息期間だから、羽ばたけず、後ろの天使像の羽根が自分に重なることで飛べるイメージを重ねるのみなんです。 好きな幻想空間で鋭気を養って、次への再生の物語。 上手く言ったかどうかは兎も角、手の動きは羽ばたきの寸前の形にこだわりました。 絵を見た方にとっても、癒しと再生が心に浮かびますように…。 2006年7月20日完成 |